みなさんこんにちは。昨日の投稿の続きです。
ロンドンのオールドストリートという所にあるサイクルカフェ&ワークショップ『look mum no hands!』を訪ねました。タイトルの通り『ママ見て 手放し運転だよ!』というかわいい名前のお店ですが、サイクルカフェの成功スキームとして、各方面から注目されています。
*念のためお伝えしておきますが、自転車の手放し運転、片手運転は法令違反です*
店のエントランス横には当然バイクスタンド。20台ほどの駐輪スペースがあります。
そして店内入ってすぐ左手にワークスペースと小物陳列スペースがあります。
ワークスペースは二畳ほどのスペースですが、常に何か修理依頼が入っているようで忙しそうでした。「あまり片付いていないけど…」なんて言いながら撮影を快諾してくれたメカニックの彼は、ワークスペース内と外の自転車置き場を往復しながら丁寧にお客様対応をしていました。基本的にメカニックは二名が常駐しているようです。
小物販売スペースでは主に、ライト・カギ・サドル・タイヤ・チューブが陳列されています。knogのライトやBROOKSのサドルなどお洒落なブリティッシュブランドが中心となっています。また、ワークスペース奥にはシマノのコンポーネント、リペアパーツなども一通り揃っているのが見えます。
店内ではオリジナルジャージ、オリジナルTシャツ、またコンチネンタルのタイヤを使ったベルトなども販売されており、サイクリストの物欲をくすぐります。
そういえば店内でちょっと面白いサービスを発見したのでお伝えします。
look mum no handsのオリジナルマグカップがショーケース内に陳列されているのですが、実はこれは売り物ではないのです。
「自転車でこのお店からGIRO cafeに行って、両方のカフェの画像をStravaにアップロードしてね。それをスタッフに見せるとマグカップがもらえるよ。」と書いてあります。
GIRO cafeというのは30km程離れたところにあるサイクルカフェで、Stravaというのは、自転車やランニングなどで使えるGPSログサービスの事です。サイクルカフェからサイクルカフェへ。そんな休日も楽しいかもしれませんね。
ちなみにレジカウンター横にちゃんと販売用のマグカップもありますので、観光などで立ち寄った方でもゲットできますのでご安心を♫
さて、カフェの方を見てみましょう。
二枚目の写真で奥の方に見えるのは、サイクルキャップやソックス、シティマップなどの陳列スペースです。
カフェの方では3,4人のスタッフがこちらも忙しそうに働いています。訪れたのは夕方の4時くらいだったのですが、殆ど席は埋まっている状態でした。この日は大雨に強風という天気だったので、ホワイトマッシュルームのスープを注文しました。時間がかかるようなので席について店内をゆっくり観察していました。
座席数はカウンターとテーブル席で40席ほど。また、壁沿いにソファ席(テーブルはないのでちょっと不便です)が8人分ほど。外にも15席ほどあるので、割と規模の大きいカフェであることがわかります。この日は30人以上のお客さんが店内で友人や恋人との会話を楽しんだり、読書をしながら過ごしていました。ロンドンのカフェでは殆どWiFiが完備されており、WiFiのパスワードが黒板に書かれていたり、メニューに表示されていたりします。ここも例によってWiFi完備なのですが、そのパスワードは『MAVIC』。さすがサイクルカフェですね♫
そうやってのんびりしていると、注文していたスープが運ばれてきました。
持ってきてくれたスタッフさんが「コーヒーか何か飲み物はいらない?」と聞いてきたので、「今日はコーヒーばかり飲んだからいらないよ」と答えたのですが、「店の奢りだよ。バタバタして15分も待たせてしまったからね。」とのこと。その15分のおかげでお店をゆっくり見させてもらえたことを話し、「ありがとう。でも気にしないで」と伝えました。
日本を離れ、時々びっくりするような扱いの接客をされることもある反面、このように日本以上にホスピタリティーを感じる対応をされることもあります。フレンドリーだけど、相手の立場に立った対応。とても勉強になりました。
温かい接客と温かいスープのお陰で、心も体も暖かくなった僕は彼らに挨拶をして店を後にしました。今度はぜひ自転車で来よう。そう思いました。