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ナミビアのメイン移動手段 タクシー


◆ナミビアのメイン移動手段 タクシー

ナミビア、特に首都のウィントフック市内ではかなりの数のタクシーが走っています。一部の裕福な地域を除けば走っている車は半分以上がタクシーと言っても過言ではないと思います。(裕福な地域は高級ドイツ車が多数走っていて、逆にタクシーを殆ど見かけません。)

電車やバスなどの交通機関が発達していないナミビアでは、このタクシーが公共交通機関代わりです。料金はよほど離れたエリアに行かない限り、一人当たり100円で済みます。今までのタクシーでの最長移動距離は約12kmですが、それでも100円でした。
ナミビアのタクシーは乗合いシステムなので、他のお客さんの目的地に向かうその道すがら、どんどん他のお客さんも拾っていきます。歩道にいる、「タクシーに乗るんじゃないかな」という人を見かけると短くクラクションを鳴らします。乗りたい人は、タクシーの方を見て、向かいたい方向を指差します。
タクシーは停まり、行き先を確認して、方角が一緒であれば乗せます。

通常のセダンタイプのタクシーの場合、最大ドライバーを覗いて四人まで乗せることがあるのですが、そうなると車内はギュウギュウです!
そんな中ナミビアの人達は初対面でもお客さんどうしで話したりするので、とてもにぎやかな車内になります。僕はそんな中肩身の狭い思いをしながら静かに目的地に到着するのを待ちます。
逆にお客さんが少ないと、タクシーのドライバーが色々と話しかけてくれる事があります。
「どこから来たの?」「何をしてるの?」「ナミビアはどう?」「日本はお金持ちなんでしょ?」「いい靴履いてるねぇ…」
最初のうちは幾つかの質問に対して、ビクビクしながら身構えて答えていました。

更にたとえ自分一人しか乗っていなくても、目的地に直行しないことが多々あります。最短ルートではなく他のお客さんが拾えそうなルートを通るみたいなのですが、最初は「どこへ連れて行かれるんだ」と…(笑)

実際地元の人何人かの話で、たとえ日中でもタクシーに乗るときは十分気を付けるように言われます。
ナミビアでは全てのタクシーがしっかりと認可を受けて営業をしているではなく、無認可のタクシーの中ではマフィアが営業しているものがあり、お金を持っていそうな人を乗せると、そのまま目的地へは向かわず、途中で仲間を乗せ、車中で強盗に合ってしまう例もあるそうです。
同じようにボランティアやインターンをしてる外国人女性たちは、SMSで『会社名』とタクシーの扉にペイントされている『ナンバー』を勤務先や滞在先に連絡し、万が一に備えているようです。

また特に夜間は急激に治安が悪化するそうで、地元の人でも一人歩き・一人でタクシーに乗ることも極力控えます。
夜間は飲酒運転の車の事故も多発します。以前サイクリングチーム帯同の帰り、深夜に車で送ってもらっている最中だけで3度も事故現場に遭遇しました。あまりにも多発するので処理が追いつかず、正面衝突の事故車両がしばらく現場に残されているほどです。

どんな場所でも同じだと思いますが油断は禁物ですね。
ナミビア生活がスタートしてしばらくすると、滞在している地域が比較的治安の良い地域だったのもあり、非常に安全な国のように感じていました。しかし先日お伝えしたように貧富の差の激しいナミビアでは、強盗・傷害事件が多発しているそうで、実際今年邦人が被害者に合っているそうです。

基本的に出会う人々は優しくフレンドリーですが、これからも油断することなく気を付けていきます。

◆ナミビアでのタクシーの拾い方

さて、ではナミビアでどのようにタクシーを拾えば良いかまとめます。

1.まず、目的地を把握すること

これは当然の事ですが、さらに目的地の名前や住所がわかっているだけでは不十分です。それでは万が一違う場所に向かっていてもわかりません。
安全の為にも予め、ある程度スマートフォンやタブレット等の地図で現在地から目的地までのルート・目印になるような建物を調べておきましょう。
またタクシードライバーに目的地を伝える際も、通りの名前や住所では伝わらない事が多々あります。

その理由には歴史的な背景があります。今までドイツ、南アフリカ等に統治されてきたナミビア。その統治時代に付けられた通りの名前がまだ残っている 事があります。それが時々住民の抗議により、新しい名前に変わったりするわけです。

なので、目的地近くの目印となるメジャーな施設を把握しておくことがとても大切です。

2.向かいたい方角の車線に立つ

基本的にナミビアのタクシーは今走っている方向に向かっています。タクシーをつかまえて、反対方向の目的地を伝えても断られる事が多々あります。それを知っている地元の人は、必ず向かいたい方角の車線に立ってタクシーを待ちます。

3.タクシーを呼び止める

基本的に通りを走っているタクシーは、乗りそうな人を見つけるとクラクションを短く鳴らし合図をしてくれます。
そこでドライバーに合図するのですが…
そんな時、高々と手を上げたり大きなアクションで向かいたい方角を指差したりするとかなり目立ちます(笑)
基本的にはドライバーと目を合わせて、腰の高さくらいで向かいたい方向をそっと指差せば十分です!

タクシーが停まったら(大抵少し行き過ぎて停まります)ドライバーへ窓越しに向かいたい場所を伝えます。町の名前を言うこともあれば、ピンポイントで目的地を言うこともあります。
大丈夫であればドライバーが小さく頷くので、いざ乗車しましょう。基本的に助手席が空いていたら助手席に乗るのが慣例です。

町の名前を伝えていた場合は、そこでピンポイントに目的地を伝えます。

4.乗車中

基本的には車窓の景色を楽しみながら目的地に付くのを待てば良いのですが、やはり一定の緊張感は必要です。

・ちゃんと目的地に向かっているか
・運転手や他の客が変な動きをしていないか

殆どのタクシードライバーは親切でフレンドリーなので、無愛想になる必要はないと思います。
ただ、一定の警戒している様子を漂わせておく必要はあるのかなぁと個人的には思いました。

さて、ナミビアのタクシーについてお分かり頂けたでしょうか?

サイクリスト目線から見ますとこのタクシー事情は時に危険を感じる事があります。
ナミビアで出会った多くの自転車関係者が口を揃えて「ナミビアでのサイクリング普及の大きな障害はこの国のタクシーだ」と言います。

お伝えした通りとても数が多く、路上のお客さんを拾う為ランダムに停止・発進を繰り返します。歩行者優先の考え方の無いこの国では、交差点で曲がる際も歩行者や自転車に対してあまり注意を払わないように感じました。
その際、走行中の自転車を巻き込んでしまうことがあります。

またタクシーだけに限らず
日本以上に『自転車の原則車道走行』が認知されていない為、車道の自転車に対しての注意が疎かであったり、幅寄せなどの嫌がらせを受けることも多いみたいです。正直日本でも同じような嫌がらせは度々ありますね…

ただ週末になると交通量が極端に減るので、自転車で走りやすい街になります!
周りの景色を見る余裕も出てきますので、ナミビアでのサイクリングはまずは週末がオススメです!



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