中東から欧州
今回のフライトはアブダビからペルシャ湾上空を通過しクエート、イラク、トルコ上空を超えて黒海へという航路でした。しばらく飛行機の窓から見える景色はひたすら砂漠で住居らしきものが点在しているところもありましたが、ひたすら黄土色の大地が続きます。時々見える、スプリンクラーが描く円形の緑や、川・湖の青とのコントラストがすごい。山も木が全く生えていない新鮮な風景でした。
しかしそれも北上するに従い木が増えて行き、それに連れて雲が増えて行く…
気候の変化を飛行機から楽しめました。
さて、このアブダビからのフライトも約10時間。
アブダビで飲んだキャラメルラテのせいか、何度もトイレに行くことに…自分は窓側の席だったので隣の人に何度もどいて頂く事になってしまいました。
これからは長いフライトの際座席を通路側にしようと思ったのでした。
そういえば前後の座席に同じ家族が分かれて座っていたのですが、後ろの5歳くらいの女の子がなかなかのわがままっ子で、何かあるとすぐに僕の座席を蹴りながら泣き叫ぶのです。(笑)
そのおかげで飛行機の中で寝ることはなく、ずっと映画を見てました。後で思うと結果的にこれが時差ボケせずに現地時間に馴染めた理由だと思います。世の中ほんと何が幸いするかわかりませんね!
そういえば、飛行機の中は殆どイギリス人であったように感じました。
ロンドンヒースロー空港到着
さて、とうとう海外修行旅一カ国目!イギリスへ到着しました!
ところで海外修行旅とは言ったものの、今回イギリスでのメインイベントは、日本で知り合った友人、パラスの妹さんの結婚式。
彼はインド系イギリス人なのですが、インドの伝統的なスタイルの結婚式だそうで、セレモニーが5回もあるようです。その規模も盛大で、数百人規模だとか…
その間パラスの実家に10日ほど滞在するのですが、どれだけ観光・自転車文化視察の時間が取れるかはわかりません。最近自転車都市として話題になることが多いロンドンなので、是非ともその状況は見たいと思うのですが。
ただ今回ホームステイのような滞在をしながら、インドの伝統的な結婚式に出席するという事ですから、通常の観光では出来そうにない体験なので、今からワクワクしています。
また二カ国目はアフリカの地ナミビア。いきなり日本からアフリカでは不安なので(笑)良い準備期間になると思います。
さて話を戻します。ロンドンヒースロー空港には当初の予定の約一時間半遅れで到着しました。ヒースロー空港は、5つもターミナルのあるイギリス最大規模の空港で、国際線利用者数では世界一だそうです。
グアムの小さな空港でさえ出口がわからず迷った僕が、迷子にならないわけがない…
そんな僕に優しいパラスが事前に段取りを伝えてくれていました。
僕はターミナル4への到着でしたが、パラスは日本からまた別の便で約二時間後にターミナル3に到着予定です。そこで僕はターミナル間シャトルを利用してターミナル3へ移動し、そこでパラスの妹さんと合流してパラスの到着を待つ、そんな段取りでした。
しかし!!なぜかその日に限ってターミナル間シャトルが運休!地下鉄での移動をしなければならなさそうです。
何はともあれ既にフライトの到着が遅れていたので妹さんに電話をしました。全く面識がない人と英語で話すことに慣れていない僕はとても緊張しましたが、なんとか話が伝わり、パラスも到着が遅れているという事なので、僕のいるターミナル4に来てくれることになりました。
ネハさんと合流
ようやくそこで一安心した僕は、到着ゲートすぐ向かいのカフェに入りました。
そういえば書くのを忘れていたのですが、既に成田空港で五万円分ほどポンドに両替していました。確か290ポンドくらいだったと思いますが、一時期に比べると円安のせいでかなり少ないそうです。
何を頼んで、それがいくらだったのかも覚えていないくらい、「今イギリスのカフェで注文をしているんだ」というなんとも言えない小さな感動を覚えていました。
そんな時一人の女性が現れました。それがパラスの妹のネハさんでした。「カフェで待っている」と伝えておいたので、初対面だったのにも関わらずお互いを認識出来ました。
「パラスの到着予定がまだはっきりしていないから少し様子を見よう」と言うことで、そのまましばらくカフェで待つことに。
仕事の事やパラスとどうやって友達になったのか、そして今回の旅の事などを話しながら待っていたのですが、どうもまだ暫く到着しなさそうだったので、先に一旦パラスの実家に向かう事になりました。
スーツケースとバックパックを乗せたカートを押しながら通路を歩き駐車場まで。そこにネハさんの黒いプジョーがありました。
荷物を積み、パラスの実家に向かいます。当然ですが、初めてのイギリス道路事情。本当のラッシュ時間からはずれていたものの、交通量は多く感じました。日本と同じ左側通行であったので大きな違和感はありませんでしたが、一つ特徴的なのは交差点が殆どなく、かわりに円形のロータリーになっています(ラウンドアバウトと言うそうです。)。
馴染みのない僕はドキドキしましたが、こちらの方が事故が少ないと言うデータもあるのだそうですね。
最も驚いたのは外は夜20時だと言うのにまだ明るく、ライトがなくても大丈夫なくらい。
到着の頃には既に夕焼けになっていましたが、太陽とは逆の東の空も茜色に染まり、空全体が不思議なグラデーションになっていました。
実家に到着すると、パラスのご両親が出迎えてくれました。とても温かく迎えて下さり、僕が滞在中に使わせて頂く部屋に案内してくれました。
滞在中はこの部屋をパラスとシェアします。
(この記事の投稿はリアルタイムではなく、当日の心境を残したメモやFacebookの投稿などを後日まとめて投稿しています)