カテゴリー別アーカイブ: 手記-自転車海外修行-

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サイクリングチームでの仕事


今日は僕が滞在期間中にサポートする事になったP.A.Yサイクリングチームでの仕事についてお話しします。
P.A.Yというのは、Physically Active Youthの略で、 低所得地域に住む少年・青年達に教育とスポーツを通した心身の育成を図るプログラムです。政府の援助と寄付金で運営され、スタッフの多くもボランティアやインターンとして働いています。

P.A.Yにはサッカー、バスケットボール、陸上競技等のスポーツチームがあり、その中のひとつがサイクリングチームです。
寄付金・支援で運営されているとお伝えしましたが、この団体はスポーツに力を入れていて、一部競技ではオリンピック選手も輩出しています。しっかりと結果を出している団体なのでスポンサーやボランティアも集めやすい状況なのかもしれません。

さて、サイクリングチームには様々な年齢の少年・青年男女合わせて15人が所属しています。
平日は毎朝必ずチームメートが一緒に朝練に出かけます。基本的には朝5時から10時までが練習ですが、学校に通っている子達は早目に切り上げ、学校に向かいます。

彼らの殆どは施設内の寮で共同生活をしているのですが、その住居費、食費は寄付金で賄われています。

さらに機材として日本円で50万〜60万円するような高額な自転車をスポンサーから何台も提供を受けています。
これについて、チーム関係者の話では、ナミビア国内にはプロ・アマチュア合わせて1000以上のサイクリングチームがあるそうです。その中でもトップを争うチームなので、車体・ユニフォーム・レースの転戦費用などの資金提供を十分に受けられているのだそうです。
人口220万人しかいないナミビアでそんなにチーム数があるとはにわかに信じ難いのですが、ナミビア国内で上位にいるチームであることは間違いなさそうです。
先日チームミーティング参加させてもりったのですが、かなりピリピリしたムードでした。

さて、僕がここで任されている仕事は

・全ての車体の状態チェックと修理
・必要な工具・パーツのリストアップと調達
・チーム全員へのベーシックメンテナンス講習と、選抜した数名へのメカニック講習
・レースメカニックとしての帯同



です。
これだけスポンサーからの支援があるチームなのですが、ちゃんとしたメカニックがおらず、機材の状態が完全ではありません。
まずは可能な限り完全な状態をつくり、その後それを維持する術を伝えていきます。

難しいバックグラウンドを持つ若者達が、自転車を通じて成長していく。
その手伝いが出来るなんて!
責任も感じますが、とてもエキサイティングな仕事です。

また追って状況報告を致します。
それではまた!


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ナミビアの悲劇的な現状 3 -目を覆いたくなる現実-


5.子供達のシェルター

ルシアさん一家に別れを告げた後、訪問する予定だったお宅が留守だった為、急遽ストリートチルドレンをケアしている施設に向かいました。

そこでは一組の夫婦が約15人の子供達を受け入れ、生活を共にしています。元々は数人のストリートチルドレンを受け入れていたようなのですが、その後この施設の存在を知ってか、赤ん坊がここに捨てられるケースが相次ぎ、人数が増えてしまったそうです。
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ナミビアの悲劇的な現状 2 -ルシアさん一家-


3.インタビュー開始 -ルシアさん-

「まず私達を家に招き入れてくださり感謝します。なぜ私達が来たかと言うと、あなたの現状を広く知らせることによって、より多くの寄付金が集まるかもしれない。子供達に必要なものが集められるかもしれません。だからあなたの了解が得られれば子供達からもストーリーを聞かせてもらい、写真も何枚か撮らせて欲しいと思います。それがwebページやポスターなどに使われる予定ですが、大丈夫でしょうか?」

Danetteは時々現地の言葉を交えながらとても丁寧に、ゆっくりとルシアさんに話しかけ、通訳の現地スタッフが訳します。
快く了解してもらえ、インタビューがスタートしました。

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Katutura

ナミビアの悲劇的な現状 -貧困家庭の視察-


先日ナミビアの首都、ウィントフックの中でも最も貧しい地域、カトゥトゥーラの現状を視察する事が出来ました。衝撃的な内容もありました。まずは見たことをまとめ、数回に分けて皆さんにお伝えしたいと思います。(当日中にまとめたものを、修正し分けて投稿しています)

1.カトゥトゥーラ訪問の経緯

僕がボランティアとして働いている店の一つはFHSと呼ばれています。Family of Hope Servicesというプロジェクトの行われているこの場所は、学校に行けない子供達などに居場所を与え、給食を提供し、ボランティアが勉強を教えるという施設で、EUを始め様々な機関がサポートしています。そしてその敷地内にあるコンテナひとつ分の大きさのショップでボランティアをしています。

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ナミビアの物価について



今回はナミビアの物価や通貨についてまとめてみます!

1.通貨

ナミビアの通貨は『ナミビアドル』で、通貨コードはNAD(日本円はJPY)、通貨記号はN$となります。
レートは2014年8月現在で大体
1NAD≒10JPY
というところでしょうか。

ナミビアで買い物する時は、ナミビアドル表記に0(ゼロ)を一つ足すと日本円での感覚で買い物が出来ます。
例)39N$のハンバーガーセット➡︎大体390円かなぁ…という感じです。

2.物価について

これまでナミビアで生活してきた経験をもとに、わかる範囲で記載します。今後情報を追加していく予定です。
なお僕は首都のウィントフックに滞在しているので、その実体験をもとに記します。他の地域だとまた状況も異なってくると思いますので、その点ご了承下さい。
またわかりやすいように、おおよその日本円換算で表記をしています。

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豪邸での滞在開始!


みなさんこんにちは

日本を飛び出し30日目。約一ヶ月になりました。幸い今の所は日本が恋しくなったり、日本食を欲したりする事はありません。
今の時代は、インターネット環境さえあればSNSなどを通じて家族や友人達の近況が分かるので、物理的な距離が離れていても、近くに感じることが出来ます。
日本を離れてみて、こういったツールの有り難みを感じています。
時々、誰かのとてもおいしそうなラーメンの投稿に心を乱されますが…(笑)

さて、僕は今まで学生やインターン生が滞在するホステルに滞在していましたが、木曜日の夜からMichael(僕がボランティアをしている団体のトップ)の友人宅に移りました。

House sittingと言って、家主が不在時に家の面倒を見るかわりに、無料で滞在させて貰います。
今回は2匹の犬の面倒を見る事と、庭の植物の水やりが主な役割です。

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Windhoek international airport

アフリカの地、ナミビア到着


みなさんこんにちは

海外修行旅二カ国目、アフリカの地ナミビアに入国しました。

これから約二ヶ月間、首都のウィントフックを中心に滞在し、自転車整備のノウハウを現地の人に教え、就労支援をするボランティアをします。

所属するのはBEN Namibiaという組織で、ナミビア国内に数十店舗の自転車ショップを構え、海外からのコンテナで輸入した(もしくは提供された)中古自転車を整備・販売し、その利益で孤児の食糧支援やHIV患者の支援などを行っています。

また、ボランティアとして自転車整備のトレーナー・スーパーバイザーを募り、その力を借りて現地の人の就労支援をしています。この組織はこれまで日本人が参加したこともないようで、これからどんな事が待っているのか期待と不安で一杯です!

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Tour de France champagne 1

ツール・ド・フランス開幕地よりお届けします!


みなさんこんにちは

海外自転車修行旅の一カ国目はイギリスです。
友人の妹の結婚式があり、10日ほどロンドンに滞在していましたが、その後デザイナーをしている友人を訪ねてヨークシャー地方へ。

ヨークシャー地方と聞いて、ピンと来た方もいるかもしれませんね!

そう!
ツール・ド・フランス2014がイギリスで開幕したのは記憶に新しいですが、その開幕都市Leeds(リーズ)に行ってきました!

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[20140719]ロンドン二日目!!からだがおもい。。



ロンドン二日目!

とは言っても昨日夜に着いたばかりなので実質一日目という感じです。
昨日はシャワーを浴びた後の記憶がなく…
気付いたら寝てました(^^;;

トランジット入れて約30時間の旅だったし、
飛行機内では後ろの子供からの足蹴りでwあまり寝れなかったから、疲れてたようです

今日はどんな1日になるか…
さて、起きたらParasが待っていました。
彼の実家にいるので当然なのですが、日本で知り合った彼と、彼の地元で再会するなんて不思議な気持ちでした。開口一番
「リョウがベッドを占領してたから仕方なく俺は下で寝たよ」
と言われました。この時知ったことなのですが、彼の実家に滞在中は、このベッドを二人でシェアするらしいです(笑)
互い違いなのでご安心を(何がw) 

さて遅い朝食をいただきます。
彼の家はインド系なので、これまで食べたことのないような料理でした。

少しターメリックの香りがする。食感は柔らかいパイのよう


ナンではなく、トルティーヤのよう生地やパイのようなものにカレーやピクルスをつけて食べます。

基本的に全部辛い!!!
あ、僕は辛いものが苦手ですw

Parasが「リョウのは辛くしないで」と言ってくれていたのですが、こんなに弱いと思っていなかったようで(笑)

その後僕が辛いものが苦手なことが親戚中のネタになりました。

 

今回僕が滞在したのはロンドンの北西部に位置するHarrow(ハーロウ)という人口約八万人の静かな住宅街。ハーロウの位置の位置図

サッカー好きにはお馴染みのウェンブリースタジアムに比較的近いのです。

 

 

 

お伝えした通り、今回のロンドン滞在は、Parasの妹Nehaの結婚式に出席すること。
インド式の結婚式はセレモニーが5回もあるようで、観光時間はあまりなさそう。
逆に普通の人が体験できないようなロンドン滞在ができそう!

今回滞在させてもらってるので、しっかりとお手伝いをしようと思います!


親戚の女性たちが集まってセレモニーの準備をしています。

今日はあまりする事がないようなので、近所を少し歩きました。
Parasが通った高校、近くのスーパーや商店街など。

 

パブでビールを飲みたいという憧れがあったので、早速トライしました!

やってみて思い出したのが、僕はお酒が強くありません。特にビールが苦手です。
とてつもない時間をかけて飲み切りました。

そういえば今日外を歩いて驚いたのが、自転車の数が少ないこと!
一応ロンドンの自転車文化を見るという大義名分を抱えているのに!(笑)

Parasには、「セントラルロンドンに行けばたくさんいるから」と言われたのですが、にわかに不安が…

今後またご報告いたします!!

 

ところで、自転車関係の旅ブログ・terrace cafeのブログなど更新したいと思ったのですが、サーバーのセキュリティの問題で、海外からアクセスできない?ようで

日本を離れるとこんな問題もあるんだなぁと初めて知りました。

それではまた!

 

(こちらの投稿はリアルタイムではなく、メモやFacebookでの投稿をまとめております)


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海外修行旅一カ国目 イギリス到着


中東から欧州

今回のフライトはアブダビからペルシャ湾上空を通過しクエート、イラク、トルコ上空を超えて黒海へという航路でした。しばらく飛行機の窓から見える景色はひたすら砂漠で住居らしきものが点在しているところもありましたが、ひたすら黄土色の大地が続きます。時々見える、スプリンクラーが描く円形の緑や、川・湖の青とのコントラストがすごい。山も木が全く生えていない新鮮な風景でした。
しかしそれも北上するに従い木が増えて行き、それに連れて雲が増えて行く…
気候の変化を飛行機から楽しめました。

さて、このアブダビからのフライトも約10時間。
アブダビで飲んだキャラメルラテのせいか、何度もトイレに行くことに…自分は窓側の席だったので隣の人に何度もどいて頂く事になってしまいました。
これからは長いフライトの際座席を通路側にしようと思ったのでした。

そういえば前後の座席に同じ家族が分かれて座っていたのですが、後ろの5歳くらいの女の子がなかなかのわがままっ子で、何かあるとすぐに僕の座席を蹴りながら泣き叫ぶのです。(笑)
そのおかげで飛行機の中で寝ることはなく、ずっと映画を見てました。後で思うと結果的にこれが時差ボケせずに現地時間に馴染めた理由だと思います。世の中ほんと何が幸いするかわかりませんね!
そういえば、飛行機の中は殆どイギリス人であったように感じました。

ロンドンヒースロー空港到着

さて、とうとう海外修行旅一カ国目!イギリスへ到着しました!
ところで海外修行旅とは言ったものの、今回イギリスでのメインイベントは、日本で知り合った友人、パラスの妹さんの結婚式。

彼はインド系イギリス人なのですが、インドの伝統的なスタイルの結婚式だそうで、セレモニーが5回もあるようです。その規模も盛大で、数百人規模だとか…
その間パラスの実家に10日ほど滞在するのですが、どれだけ観光・自転車文化視察の時間が取れるかはわかりません。最近自転車都市として話題になることが多いロンドンなので、是非ともその状況は見たいと思うのですが。
ただ今回ホームステイのような滞在をしながら、インドの伝統的な結婚式に出席するという事ですから、通常の観光では出来そうにない体験なので、今からワクワクしています。
また二カ国目はアフリカの地ナミビア。いきなり日本からアフリカでは不安なので(笑)良い準備期間になると思います。

さて話を戻します。ロンドンヒースロー空港には当初の予定の約一時間半遅れで到着しました。ヒースロー空港は、5つもターミナルのあるイギリス最大規模の空港で、国際線利用者数では世界一だそうです。
グアムの小さな空港でさえ出口がわからず迷った僕が、迷子にならないわけがない…

そんな僕に優しいパラスが事前に段取りを伝えてくれていました。
僕はターミナル4への到着でしたが、パラスは日本からまた別の便で約二時間後にターミナル3に到着予定です。そこで僕はターミナル間シャトルを利用してターミナル3へ移動し、そこでパラスの妹さんと合流してパラスの到着を待つ、そんな段取りでした。

しかし!!なぜかその日に限ってターミナル間シャトルが運休!地下鉄での移動をしなければならなさそうです。

何はともあれ既にフライトの到着が遅れていたので妹さんに電話をしました。全く面識がない人と英語で話すことに慣れていない僕はとても緊張しましたが、なんとか話が伝わり、パラスも到着が遅れているという事なので、僕のいるターミナル4に来てくれることになりました。

ネハさんと合流

ようやくそこで一安心した僕は、到着ゲートすぐ向かいのカフェに入りました。

そういえば書くのを忘れていたのですが、既に成田空港で五万円分ほどポンドに両替していました。確か290ポンドくらいだったと思いますが、一時期に比べると円安のせいでかなり少ないそうです。
何を頼んで、それがいくらだったのかも覚えていないくらい、「今イギリスのカフェで注文をしているんだ」というなんとも言えない小さな感動を覚えていました。
そんな時一人の女性が現れました。それがパラスの妹のネハさんでした。「カフェで待っている」と伝えておいたので、初対面だったのにも関わらずお互いを認識出来ました。
「パラスの到着予定がまだはっきりしていないから少し様子を見よう」と言うことで、そのまましばらくカフェで待つことに。
仕事の事やパラスとどうやって友達になったのか、そして今回の旅の事などを話しながら待っていたのですが、どうもまだ暫く到着しなさそうだったので、先に一旦パラスの実家に向かう事になりました。

スーツケースとバックパックを乗せたカートを押しながら通路を歩き駐車場まで。そこにネハさんの黒いプジョーがありました。

荷物を積み、パラスの実家に向かいます。当然ですが、初めてのイギリス道路事情。本当のラッシュ時間からはずれていたものの、交通量は多く感じました。日本と同じ左側通行であったので大きな違和感はありませんでしたが、一つ特徴的なのは交差点が殆どなく、かわりに円形のロータリーになっています(ラウンドアバウトと言うそうです。)。
馴染みのない僕はドキドキしましたが、こちらの方が事故が少ないと言うデータもあるのだそうですね。
最も驚いたのは外は夜20時だと言うのにまだ明るく、ライトがなくても大丈夫なくらい。
到着の頃には既に夕焼けになっていましたが、太陽とは逆の東の空も茜色に染まり、空全体が不思議なグラデーションになっていました。

実家に到着すると、パラスのご両親が出迎えてくれました。とても温かく迎えて下さり、僕が滞在中に使わせて頂く部屋に案内してくれました。
滞在中はこの部屋をパラスとシェアします。

(この記事の投稿はリアルタイムではなく、当日の心境を残したメモやFacebookの投稿などを後日まとめて投稿しています)